水耕栽培でウッハウハ!2021

屋上緑化や遊休地の有効利用法として、効率の良い栽培・育成技術を自分らなりに開拓してみたい!・・と言う事で取り組み始めました。勿論、食べて美味く健康的!・・とか、屋上を涼しくして五輪をPV!とか、そういう目的もあります。ただ、学校や企業の遊休地として屋上が存在し、それを放置すると何も生み出さない・・それなら屋上スペースを有効使用し、建物の温度を下げて空調効率を上げるなどして省エネに寄与。ついでに多くの人で収穫物を食べる・・そんな都合良い事ばかり考えております。

実際にやってみて解りましたが、植物って周囲の気温を下げる働き、持ってます。

種類別の当日分収穫結果をアップします。(8月9日分)

 

  • アイコ(3株):258個・平均果重未計測
  • オレンジアイコ:52個・平均果重未計測
  • フルティカ(2株):17個・平均果重未計測
  • レッドオーレ(2株):25個・平均果重未計測
  • ウッハウハ・メーター:5538!

最新情報(2021年8月9日現在)裂果地獄

総収穫5500個超え!8月9日の日別収穫数は352個。台風により一日収穫をさぼりましたので、本日は正味2日分となっております。ただ、大半の実が裂果してました。原因は色々と考えられますが、栽培方法から水分の急激な吸収による内圧・・などでも無さそうです。また、頻繁に葉水を実施してますので、雨水が大量にかかった・・と言うのも余り当て嵌まらない様に感じます。余りこう言った考察は聞かれませんが、強風と大雨を同時に受けたため、株としての寿命を感じたトマトが急激に「子孫を残す」行動に出たため、実を割って種を出そうと言う行動に出たのでは?と考てみました。

割れた実の中には、まだ全然青い奴も多数混じってました。また、アイコは余り割れない系統なのですが、今回は信じられない位の数、割れてました。

青い実も多数割れてました。また、このように「種を飛ばすべく!」秋のアケビの実みたいな割れ方しているトマトも結構な数、見られました。ここまで開くと、カビてきたり虫が入ったり散々です。

ここから先はグロテスク注意!

気になる点として、タバコ蛾の幼虫による食害が発生しました。このように、青い実を直接食べて実を落果させます。今は見つけて「テデトール(手で取る)」やってますが、余りに被害が増えたら、薬剤散布も考えないと・・と成りそうです。何とか手で取っていきますが・・

タバコ蛾の補足:写真のような奴が実に穴を開けながら、トマトのヘタの付近から食っていきます。食われたトマトは落果し、あえなく無駄な生ゴミとなってしまいます。実落ちしたトマトに穴が空いてたら、コイツらの犯行ですから、他の実を捕食している所をひっ捕らえて、なるべく速やかに始末しましょう。また、写真のように糞とか凄い量しますので、糞などからも形跡が追えます。慣れてくれば直ぐに見つけられるように成ります。別に嚙んだり有毒な何かを持っている訳でも無いので、手でひり潰してあげましょう。慈悲など無用です。

 


アイコで顕著ですが、下の段の葉が黄色く黄変し始めております。これは多くが下目の段の果実を熟させて来ているため、用が無くなって来た葉を枯れさせる生理現象なので心配は有りません。現在、4段目まで色付き始めているため、結構上の方までこの現象が見られますが、これは自然なの事です。

ただ、気になる点として奥に見える主茎が茶色く変色してます。サビダニにやられている兆候なので、変色自体、サビダニによる影響も否定できません。このような雨降り続きでは十分な効果が期待できない為、コロマイトなどのサビダニ駆除剤を使う事は控える必要が有ります。梅雨明けと同時にコロマイト散布しないと、樹全体に拡がってしまう可能性が高いです。サビダニが一気に拡がる時は、晴れが続いて乾燥状態になった時に良く見られるので、梅雨明け後に油断してたら手遅れに・・と成り兼ねません。

なるべく薬品は使わないよう心がけてますし、今現在まで未使用ですが、サビダニに対するコロマイト、うどん粉病に対するカリグリーンなどは、使用を躊躇和ない方が良いと考えます。コロマイトは微生物由来の成分の為、農薬にはカウントされませんので、比較的に安心して使用できます。使用に際しては、ダインなどの展着剤や噴霧器なども必要となります。カリグリーンはカリウム系肥料効果なども期待できます。詳しくはリンク先を参照ください。

 

長雨と大雨による生育不良や病気発症が心配されます。4日まで大雨が予想されており、幾つかの実が落果してました。トマトの樹はストレスを過度に感じているようです(しかも悪い意味で)。何とか日に数時間でも日照が有ればと願います。赤熟を過度に追うと雨濡れの影響からトマトの実割れが発生してしまうので、雨が落ち着くまではある程度早めの収穫を心がけるようにします。収穫後に室内での追熟にて我慢するようにします。来年は梅雨期のみで良いから雨対策を考えましょう(写真は7月3日)。

長雨の後に野菜が高騰する理由ですね・・

タバコ蛾対策で使用したBT水和剤「STゼンターリ果粒水和剤」ですが、効果は8月10日以降に判明します。それまでは有効性をとやかく言うのも何ですが、一応、ご紹介まで・・

 

水耕栽培を研究して大収穫ウッハウハ!・・・・計画の2021年版です。

今年は土から育苗した株を買ってくるのでは無く、種を通販で購入・水耕の溶液で最初から育苗しました。

  • 3月9日、培地から発芽を確認。
  • 3月16日、成長の早い株から大きな容器に移して育苗。
  • 4月1日、定植前の苗。外気の環境に慣らします。
  • 4月8日、定植しました。今年は8株。アイコ、オレンジアイコ、フルティカ、レッドオーレを2株ずつ。
  • 4月30日、屋上畑の周囲にゴーヤやキューリなどを定植しました。グリーンカーテンを目指します。
  • 5月6日、一番早く成長しているアイコ状況。まだ第一花房の開花が見られませんが、順調に生育してます。
  • 5月8日、開花しました。直ちにトマトトーン吹き掛け、人工的に着果させました。第一花房を着果させれば、後は自然に着果して行くものと思われます。
  • 5月17日、花房3段目も開花寸前。さらに脇芽も順調に生育し大収穫の予兆を見せてくれてます。このまま天候条件に恵まれますように・・
  • 5月21日 花房一段目の花は大半が結実しており、先端まで結実を確認したら下葉の剪定が必要になります。
  • 5月31日現在の状況:花房3段目結実・7段目まで発生
  • 6月13日:一番花の実が色づき始めました。5月6日の開花→トマトトーンによる着果から38日経過です。
  • 6月15日現在のアイコ・花房6段目の状態。一本の花芽に結実20個前後、開花済みの花芽が40個前後、開花待ちの花芽が20程度あり、一段分の花芽で80以上の花が付いている。この状態で一体幾つの花が身になるのか興味深いので、このまま放置して様子見したいと思います。
  • 6月15日のアイコ①全体写真。この株だけで2千個位の花芽が出ていると推測。猛暑などが有るにしても、どこまで行けるのか楽しみ。
  • 6月17日:かなり赤くなってきてます。初収穫までわずか!
  • 6月18日:猛暑対策で屋上全面に人工芝を敷き詰めました。体感で3~5度位違うようです。
  • 6月21日:初収穫したアイコ(赤)とオレンジアイコ。赤アイコはとても美味しかったです。もう少し塾生具合が解るようになれば、食べ放題生活が満喫できそうです。
  • 6月23日:もはやトマトの木・・状態。明日、収穫第二弾を試してみます。弊社の方法はブクブクによってエアレーション行う方式ですが、今は給水で大変な思いをしております。電気工事の知識を生かし、自動的に給水したり水質を管理して行く方法を考えてゆこうと思います。
  • 6月23日現在、8株中7株の実が色付いてきました。アイコ①については2段目も色付き、3段目も明日には色が付きそうです。味は2段目以降5段目位までは、最下段の第一花房よりも美味しくなる傾向ですから、7月から食味と言う面でも楽しみです。
  • 6月24日:二回目の収穫・試食を行いました。赤アイコは前回よりも甘味が増し、とても良い食味と成りました。オレンジタイプはもう少し熟成が必要なようです。現在、収穫開始されたの赤アイコ二本とオレンジアイコ一本です。来週には収穫量も増えて来るものと思われます。
  • 本日収穫したもののうち、一番大きい物を計量。32グラムありました。この位のサイズなら食べ応えも有りますし、ミニと言うよりは中玉に近いです。なお、これより大きな球も付いてましたので、最終的にどこまで大きいのが採れるのか?・・楽しみです。
  • 6月25日:上への展開はそろそろ限界に・・果実は3段目まで色付き始めたので、7月5日頃には大収穫が始まりそうです。5段目が収穫される頃には、毎日100個を超える収穫が可能となります。
    なお、本日全ての株の実が色付き始めました。今日より10日後には全ての株から定期的に収穫可能になります。
  • もはや「狂い咲」な様相です。花が大量に咲いた場合、着果せずに落ちる花が多数出るものですが、今年は9割がた着果して花落ちしません。とんでもないウッハウハな事態が待ってそうです。
  • 6月28日:27日は問題なく生育してたアイコ3号容器が、今朝がたこのような事態に・・。下半分は何とか耐えてますが、上半分は萎れてしまい、枯死寸前。原因を探ってみたら、容器内のエアーを送るストーンに根が絡みつき目詰まりを起こしてしまったようです。全くエアーが出てこず、窒息状態になったようです。夏場の猛暑時など、水温が上がりすぎればエアーが出ても酸素が溶けずに窒息→枯死となる厄介な状況。ですが、今回は下半分が生きているので、まずは水の全交換→ストーンの目詰まり解消・・以降の徹底点検など実施しました。さらに二日経過しても戻らない茎は諦めて撤去する事に成りそうです。恐らく萎れている茎の1/3~1/2は枯れると推定されます。そこを撤去しても、脇芽伸びて来るので、それなりには復活できます。
    それにしても残念でした。
  • それ以外の株は健全そのもの。相変わらずの狂い咲きです。ただ、健全な株も酸素不足に陥らないよう、今後は注意して観察して行く事に成りそうです。
  • 6月29日:昨日は最大の危機・・と書きましたが、水を替えてエアストーンに絡まった根を取り一晩置いたら、一部を除いて95%復活しました。萎れも取れて復活しそうです。ただ、花を大量に落としてしまったです。恐らく、ストレスと昨夜の強風から、樹そのものが負荷を減らそうとしたのだと思われます。酸欠では萎れた状態から枯死する事も多いです。昨夜や今朝がたが涼しかったのも、功を奏したのでしょう。
    いずれにしても良かった良かった。
  • 7月1日:酸欠からくる生理障害を乗り越えて完全に復活しました。花や小さい実などが100弱落ちてしまいましたが、整枝が必要に成るほど状態の悪い枝は一本も出ず、花や実が落ちても残りの実が大きくなる事で相殺されやすいのがミニトマトですから、影響はゼロと言えそうです。良かった良かった。
  • 本日より収穫が本格化。レタスが軌道に乗ったら、野菜は買わなくても自前でサラダ位は作れそうです。
  • 前回、32グラムが最大サイズだったアイコですが、今回は36グラムが二個・・平均は28グラム位で、大変出来の良い作物となっております。本日は赤アイコ25個、オレンジ10個収穫しましたが、来週辺りからはコンスタントに一日平均20個程度の収穫が見込まれております。7月中旬からは30~50程度になり、下旬には80~100個ほど収穫が見めそうです。
  • 7月2日:収穫が安定化しました。中玉であるフルティカやレッドオーレも収穫開始。現在、トータルで95個の収穫となります。
  • それぞれの最大サイズ・・アイコは記録更新で37グラム。フルティカ・レッドオーレはカタログ上は40~50グラムなので、レッドオーレは平均。フルティカは平均以上の球が採れてます。食味的には、アイコが一番無難な感じがします。
  • 7月3日:収穫が安定化しました。現在、トータルで126個の収穫となります。味も良くなって来てます。
  • アイコの最大サイズ更新・39グラム。レッドオーレも大幅に更新・・58グラム。どこまで大きく成るのか?
  • 7月3日:天候不順が続き、トマトの色付きも遅れ加減・・ゴーヤの果実成長も鈍化してますが、収穫は安定的に続いております。本日は15個収穫・・トータルで141個と成りました。
  • アイコの最大サイズ更新・41グラム。もはや中玉です。
  • 7月8日:天候不順が続き心配では有りましたが、収穫の方は順調です。・・トータルで213個と成りました。ゴーヤの収穫が増えてきて嬉しい悲鳴です。
  • 収穫後も色付いた実はたくさん控えており、来週には1日100個以上に成ると思われます。
  • 7月12日:トマトは完全に軌道に乗りました。天候が猛暑になる直前位の気温で推移しており、理想的な天候条件です。タバコ蛾やアブラムシ媒介のウィルス病などに侵されてますが、株の方は至って元気。上へ上へと展開されおり、そろそろ多くの枝を摘芯してゆく必要が出てきました。現在、総収穫数は370個です。
  • タバコ蛾による被害はそこそこ見られますが、見つけ次第殺処分してます。手で取る程度で被害は程々で済んでますから、暫くは薬に頼らず頑張ってみます。ただ、梅雨明け後にサビダニ対策でコロマイト・・うどん粉やカビ対策でカリグリーンの散布は行おうと思います。この両者は非農薬扱いで、有機農法でも使用制限対象とは成らないとか?
  • ハウスの天井ネットにゴーヤが進出してきました。親蔓と子蔓は摘芯したんですが、孫蔓が伸びてきてしまい、気が付いたら手に負えなくなってしまいました・・よく見るとネットの間からゴーヤの実が垂れ下がり始めてます・・ブドウとかヒョウタンみたいに天井から垂れ下がったやつを収穫したり?
  • 7月14日:タバコ蛾による食害は続いてますが、何とかテデトール実施して殺虫剤散布は控えてます。本日の収穫数は116個、重量は3キロ程度。現在、総収穫数は486個です。
  • 100個以上付いた花房の実が色付き始めました。花落ちは数個で済み、重さで枝が形状を保てません。
  • ゴーヤが大収穫の予感?恐らく8月中に100以上の収穫が予想されます。トマトにピーマン、キューリ、ゴーヤ、大葉、バジルに最後はレタス。夏のサラダ用野菜は自給できそうです。
  • 7月14日:本日はトマトのみ収穫。収穫数137個。総重量2841g。来週には一日当たり200~300個程度が予想されており、重量も軽く5kg超えるでしょう。そんなに沢山トマトばかり、どうすんでしょうか?
  • 例の「百成花房」ですが、かなり色濃くなってきました。枝が重さで悲鳴を上げております。1~2日中には収穫を開始できそうです。一つ上の7段目まで色付き始めており、4~7段目辺りが実付のピークでした。それ以降は天候不順で落花も多く、収量の目処としてはイマイチ少なそうです。4~7段目の収穫最盛期予想が来週の週中以降・・なので、来週末に収穫の第一回ピークが来ると予想されます。真夏の猛暑を乗り越えられると、秋には再びの大収穫期待が持てますから、梅雨明け以降は正念場ですね!
  • 下の方に目を転じると、第一~二花房は収穫収量。第三花房は終わりかけと、殆ど採れてない花房が並存。第四花房は収穫開始レベル。五~七段目は色付き始めてますので収穫開始間近・・来週はトマト地獄が待ってそうです。
  • 写真は7月18日の収穫。収穫数226個。重量は軽く4kg超え!
  • 写真は7月19日月曜日の収穫。中玉を一つ別のザルに入れてるのは、レッドオーレとフルティカで区別出来るように・・です。別ザルがフルティカです。この日は181個収穫。重量3.4kg以上!17日土曜日は収穫数不明。トータル収穫数は1180個と早くも1000個超えを達成しました!
  • 本日の「百成花房」。1/3位が色付き、ほぼ全てに近い数の実が収穫できそうです。いやあ、これはウッハウハな話です。
  • オレンジアイコは毎日50個以上収穫してますが、午前中に収穫して色付きの控えめな奴だけにしてるのに、午後にはこの通りで食べ頃な色に成ってるのが多数。夕方には同じだけ収穫できそうですが、翌日まで我慢・・実際、着果している数は優に2000超えており、枝の誘因先が欠乏寸前。21日までは猛暑なので、多くの枝を一旦摘芯。収穫を優先して摘葉をおし進め、樹全体が空いてきたら下から脇芽を育成・・秋採りトマトに備えてみようと思います。
  • 7月20日の収穫。収穫数220個。重量は軽く4kg超え!もう個別に計るのやめました。
  • レッドオーレ1株が大ピンチに・・水を吸わずに萎れて来ました。今日の対策は「葉水・マグネシウム葉面散布・ph調整・着色の始まった果実を早め収穫」ですが、多分駄目でしょう。レッドオーレは去年もこのような感じで盛夏を迎えた直後から枯れ始め、10日ほどで完全に枯れました。同じレッドオーレのもう一株と中玉のフルティカは全く問題なく元気です。また、アイコに至っては猛暑の下、却って元気な気がします。今回の病気は青枯れ病か?・・とすれば、この株は諦めて撤収させ、水を通じて他へ伝搬するのを防がないと厳しいです。明日には決断する事に成りそうです。葉が青いまま枯れてゆきます。恐らく駄目でしょう。放置すると他へ伝搬しますから、決断は早いに越した事有りません。

以降、随時更新